2011年4月26日火曜日

【書評】逆パノプティコン社会の到来

逆パノプティコン社会の到来』はジョン・キムこと、慶応大学准教授、金正勲さん日本語での初めての単著になります。私がまだ学生の頃、当時、大学院生として後輩の指導に当たられていたときの、金さんの冷静で的確な指導が印象に残っています。


ウィキリークスからフェイスブック革命まで 逆パノプティコン社会の到来 (ディスカヴァー携書)ウィキリークスからフェイスブック革命まで 逆パノプティコン社会の到来 (ディスカヴァー携書)
ジョン・キム

ディスカヴァー・トゥエンティワン  2011-04-16
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この本は、ウィキリークスを考えるための入門書でありながら、数多く出版されているウィキリークス本の到達点とも言える一冊です。ウィキリークスを勉強したい人が最初に読んで、ある程度学んだ後に再び読み直す。そんな一冊のように思います。


本書からは情報通信を市民のエンパワーメントにつなげていきたいという著者の問題意識を強く感じることができました。

金氏の関心は、「…ウィキリークスに象徴される『情報の透明化』の流れが、政府や大企業がもつ既存の権威体系にとって脅威となっていくこと、そして、その結果、高まる政府や大企業から市民への『パワーシフト』の可能性についてだ」(pp.7-8)と書いているように、ウィキリークスやフェイスブック革命がもたらす「可能性」を概念的な観点から丁寧に説明しています。

タイトルの中に、ミッシェル・フーコーというフランスの学者が概念化した「パノプティコン」という言葉が入っているため、とっつきにくいと思われるかもしれませんが、構成も日本語もとても分かりやすいです。(個人的には「パノプティコン」についてもう少し踏み込んでもらいたかったですが、その辺は「紙幅の都合上」=「大人の事情」という面があるのかな?笑 今後に期待)

金氏は米国での研究交流を通じて、ウィキリークスについての見識を深められたようです。しかし、日本の一部マスメディアにはウィキリークスが国益や既存の秩序を脅かす「テロリスト」的な存在とみなす傾向が見られます。ウィキリークスが市民や国民の生命を脅かし、危険にさらしているというニュアンスで語られることも多いように思われます。特に、ウィキリークスの顔であるアサンジ氏の別件逮捕以降、ウィキリークスがもつ社会的意義よりも、スキャンダラスな取り上げられ方をすることも目立つようになりました。

だからこそ、ウィキリークスの内部や、それを取り巻く状況を概念的にまとめた本書の冷静な分析が求められていると考えていました。ウィキリークスについては記述的な解説本が多く、このような視点から書かれた本はとても示唆に富んでいます。学生、ビジネスマン、ノマドワーカーなど、幅広い層に適しています。


この本は世界全体の状況を説明したものですが、3・11の日本社会を考える上でも重要なヒントを与えてくれます。

福島第一原発事故以降の日本社会でも、ソーシャルメディアを通じた情報流通が「市民」の持つ力が増大し、社会の進むべき方向を活発に議論をする土壌ができはじめているように思います。

既存のマスメディアでは放送されない情報を専門家の立場からUstreamで解説する研究者、Facebookを通じてボランティアを募ったり節電を呼びかける運動、個人が発信した情報を圧倒的な伝播力で拡散していくTwitter、情報を集約し被災地の情報を発信するブロガーの活動などがそうです。

政府や東電が一方的に発信する情報ではなく、生活者の視点からcriticalに分析しながら、真実を追求していく基盤がインターネットによって確立しつつあることが認識されつつあります。

とは言うものの、金氏は決して既存メディアを否定しているわけではありません。むしろ、プロフェッショナルの記者が持つ分析的な視点が、今後の情報化社会にこそ求められるのだと説明している部分があります。

私もかつてフリージャーナリストの協会のスタッフとして活動していた時期がありましたが、彼らの問題意識の高さや、発信する能力は、ソーシャルメディアと連携してこそ十分に発揮されると感じていました。ソーシャルメディアと既存メディアが同じ視点に立つことで、相互にその強みを発揮する社会のありかたを模索していく時だという思いを強くしました。

最後に、このブログではノマドワークとの関連を少し考えてみたいと思います。
ノマドワーカーというと、イコール「どこでもワーカー」というように捉えられがちです。そこでは、モバイル機器を携えて、カフェや新幹線などで場所を選ばず仕事をする人たちといったイメージが強いのではないでしょうか。

確かにそういう面もありますが、ノマドワークの本質はもっと別のところにあるように思います。

それは、家族との時間の過ごし方、働く時間、仕事の内容など、自分自身の生き方を組織に頼らず自己決定していくこと。働く場所を自分で選ぶということは、あくまでその一つに過ぎません。組織に使われるのではなく、逆に組織を利用する… そういうしたたかさも求められます。

自分の生き方を自分で決めることは、全ての決断を自分で行うことを意味します。その時に、何を基準に、誰を信用して、どのような情報をもとに決断をするのか?そのための「軸」を自分の中に持っておくことが常に要求されるわけです。

ウィキリークスやフェイスブック革命に象徴される情報流通の変革は、個人が自己決定するための重要な基盤です。政府や大企業が保身に走って情報の不透明さが極まるような社会状況では、個人が自己決定するために必要な情報が不足します。それでは、自分が決定しているように見えて、実は組織の考えた枠組みの中で泳がされることになってしまう。その意味で、ノマドワークにとってのウィキリークス・フェイスブック問題は、本質的な課題だと考えています。


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ジョン・キム

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<追記>
著者のジョン・キムさんよりコメントを頂きました。

2011年4月13日水曜日

オンラインでデザイン可能なブロガー名刺を作った


ノマドワークをする中で、個人的にソーシャルメディアで情報発信をする機会が増えました。

情報を発信することで、同じ関心を持つ人たち同士の繋がりが出来ますし、なにより情報発信を意識することで情報収集の効率やスキルのアップつながる側面があるように感じます。

メインに活用しているのは、Twitter、Facebook、そしてこのブログ。勉強会などでお会いした方々に、その後も情報交換をしたいというお話をいただくこともあり、その時にさりげなく渡せる名刺があれば便利だなと思っていました。

一般的には「ブロガー名刺」と言われていますが、私の場合はどちらかというと「ソーシャル名刺」に近いものを作りたいと考えていたところでした。


色々調べていく中で、オンラインでもデザイン可能なデザイン百貨店を見つけました。
結論を言うと、今まで作成した名刺の中ではもっとも満足度が高かったです。
実際に使ってみて、良かったポイントをまとめてみました。


デザインの作成から入稿までオンラインで完結
名刺のデザインをする際に、わざわざ画像編集アプリケーションを起動しなければいけないのは意外と面倒。そもそも、デザインを専業としている人ではない場合、ハイスペックなアプリケーションがPCに入っていないという方も多いと思います。

いざ名刺を作ろうとするとき、デザインをする段階で大きくつまづいてしまう方も多いのではないでしょうか?

このデザイン百貨店では、ブラウザでデザイン作業が完結します。Flashのプラグインを使った画像編集ツールが起動して、そこに文字や画像なりを自分で挿入していきます。すでにいくつかのテンプレートも用意されているので、それを編集するだけでもきれいなデザインにまとまります。


デザインしたものを一時的に保存しておいて、後で再編集できるのも良かったです。サイトにログ
インして、管理画面から保存したデザインを呼び出して変更することができます。名刺がなくなったときには、そのデザインを呼び出して再度同じものを発注することもできるようです。

プロのデザイナーの方々から見ると画像編集ツールのクオリティは満足のいくものではないかもしれませんが、シンプルなものならこれで十分なように思いました。


テンプレートのクオリティが高い
他の名刺サイトでもテンプレートが用意されていますが、正直しっくりくるものがなかなかありませんでした。デザインは人によって受け取り方は様々ですが、名刺が相手に与える印象はとても大切だと思っています。デザインができないからといって、そこは妥協したくない部分です。

このサイトでは、デザイナーさんがテンプレート作成に携わっていて、一般のユーザーはそれを利用することができます。全てのデザインはサイトで公開されていて、4/12現在、700件以上のデザインが登録されています。




デザインのカスタマイズも簡単
うれしいのは、用意されたテンプレートをカスタマイズできることです。
私は今回、個人のソーシャル名刺を作成するのが目的だったので、自宅の住所や会社名などは必要ありませんでした。実は私が利用させてもらったテンプレートには、当初自宅住所を記入する欄がありました。それをばっさり切り捨てて、シンプルなものに作り直して発注しました。

それよりも、TwitterやFacebookのアカウント、ブログ名やURLの方が重要な情報なので、それらを追記しました。

さらに、誰が見てもすぐにそれが目に飛び込んでくるように、アイキャッチでソーシャルアイコンを利用しました。解像度が若干微妙でしたが、ハンドライティングのソーシャルアイコンを活用させていただき、名刺に遊び心を加えてみました。


このテンプレートをデザインされた方には申し訳ないですが…
おかげで納得の良くデザインに仕上がりました。

正直、価格的にはもっと安くできるところもありますし、自分でプリントしたやつで十分という方も多いと思います。名刺の位置づけは人それぞれですので、どれが正解というものではありません。ただ、名刺で自分の社会関係を広げたいと戦略的に考えているなら、多少割高でも満足度が高いところで作ることを選択肢に入れてもいいかなと思います。

ちなみに、私の場合、会社員である傍ら、個人事業主として青色申告もしていますので、領収書を発行してもらうケースが頻繁にあります。「お宛名は?」と必ず聞かれるのですが、その際にこの名刺を見せるようにしています。

会社の名刺を見せてもいいのですが、そうすると会社名を書かれてしまうので、わざわざ「個人名の方でお願いします」と言わないといけないんですよね。これを作ってからは、そういう事がなくなりました。

2011年4月11日月曜日

震災から1ヶ月。ブログ更新再開します。

震災から1ヶ月経ちました。

このブログは地震から1ヶ月ほど更新が停止していました。
あの日から私たち家族の生活環境も大きく変わり、慌ただしい毎日が過ぎていきました。
でも、季節も春になって、ようやく落ち着いてきたことからブログの更新を再開します。


3月11日。
2ヶ月半になる娘の初めての1泊旅行で、新浦安に向かう途中の東京駅のプラットフォームで地震にあいました。
目の前でコンクリートが崩落し、家族を守ることで精一杯でした。その日は、新浦安には向かわず(向かえず)、娘を抱えたまま3時間半かけて歩いて帰宅しました。

帰宅難民となった人たちの列に紛れて歩いているときは気が張っていたのですが、帰宅後にどっと疲れが出て10日ほど微熱の状態が続きました。震災の被害や原発のニュースを見て、精神的なストレスを感じたのも問題だったかもしれません。

そういうわけで、なかなかブログの更新に意識が向かいませんでした。

これだけでも精神的にきつかったのに、実際に大きな被害をあわれた方の状況を思うと胸が押しつぶされそうになります。

目まぐるしく状況が変化した1ヶ月でしたが、その中で個人的にいくつかの「変化」がありました。
おそらくこの「変化」が、これからの私の意識に大きく影響するだろうと感じています。


■生活の変化
個人的なことですが、一時的に生活の拠点が東京から大阪に移りました。
計画停電などのリスクを考慮して拠点の分散化を図る会社方針の一貫で、3ヶ月の子供と妻と一緒に大阪での生活が始まりました。

一ヶ月前には全く想定していなかったことです。

私自身、観光以外で関東を出た経験がなかったので、何もかもが初めてのことばかり。準備作業に追われていましたが、新しい経験が新しい気づきをもたらしてくれています。東京で「当たり前」と思っていたことが、ここでは決して当たり前ではない。逆に東京では想像できないものが、ここでは普通に営まれている。大学生の時に大阪から東京に来た人たちが19歳で経験していることを、35歳になる年に経験しているところです。


■ノマドワーキング感の変化
新しい環境の中で、自分の中のノマドスタイルも変化しつつあると感じています。私としては、「変化」というよりも「深化・進化」と捉えたいと考えています。

いまも、この文章を妻を病院に送った待ち時間に車の中で書いています。東京と違って、大阪の郊外は車社会。電車とバスで簡単に移動ができてしまう東京とは別のワークスタイルがあるわけです。

しかし、逆に環境が違っても東京と同じインフラを使うこともできます。例えば、イーモバイルやiPhoneは普通に使えますし、スカイプがあれば世界中の人たちと無料で話ができます。また、クラウドにデータを置いておけば、東京から荷物を大量に持ち運ばなくても、いつでも必要な資料を引き出すことが可能です。

頭では理解できていても、今回のように実感できたことの意味は大きいと思っています。海外でノマド的に仕事をしたことは何度もありましたが、逆に国内ではそういう機会が少なかったので気付かされることがとても多いです。


■ライフスタイルの変化
福島第一原子力発電所の事故以来、私の周りではライフスタイルを変えたいと意識する人たちが増えました。電気を大量に消費するモノに囲まれながら、その環境を当たり前と思っていた日常から、「これはほんとうに自分に必要なの?」と問いかける生活に変わりつつあると思います。

「当たり前」と思っていたものを問い返す。

それは自分自身、何がしたいか、どんな生き方をしたいかを常に考えて暮らすことにつながることでしょう。

日々の暮らしの中でつい忘れがちですが、常に自分自身を問い返すことが仕事をする上でも生きてくるものだと感じています。

「当たり前」を疑って、私自身の生き方や、それを取り巻く社会のシステムのあり方を常に進化させていくこと。もう一つのより良い社会にむけて、想像力や構想力をみんなで醸成していくこと。
沢山の悲しい出来事がありましたが、それを乗り越える一つのきっかけがそこにあるような気がしてなりません。


先日、妻と娘と一緒に小さな公園に咲く桜を見に行きました。
娘にとって初めて見る満開の桜。
来年も、再来年も同じような穏やかな気持で、春のこの季節を向かえられるように。

2011年3月11日金曜日

【書評】クラウドHACKS! 同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル

結論から言うと、クラウドハックというよりも「アウトプットハック」の方がしっくりくるような一冊でした。

クラウドHACKS! ―同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイルクラウドHACKS! ―同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル
小山龍介

東洋経済新報社  2010-12-03
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『クラウドHACKS』は小山龍介さんのHACKシリーズの最新刊。昨年12月に発刊されたものをようやく手にして読んでみました。約250ページと読み応えがありますが、セクションごとに細かく区切られて読みやすい。目次を見て興味があるところから読み進めても多くを吸収できるでしょう。クラウドに関心があるけど、本をじっくり読む時間がないという方にもおすすめです。

ただ、クラウドに関心があるなら、本書で紹介されているサービスはひと通り知ってるという方が多いかもしれません。この点に関しては賛否両論あるようですが、サービスの内容や利用の仕方に関して、ベーシックなところを確実に押さえておくというのが今回の趣旨のようにも感じます。

クラウド化によって仕事のリアルタイム化、働く場所の自由化=ノマドワークスタイルがもたらされたという認識のもと、集合知の活用法、独自のインデックス読書術、クラウドコラボレーションなどの方法が具体的に紹介されています。小山さん自身が、様々なガジェットやウェブサービスをどのように使いこなしているかが分かります。単にサービスの紹介で終わるのではなく、実際に小山さんが利用していることが感じられて好印象です。


そのテイストがガラリと変わるのが第6章。
ここから一気に引きこまれていきます。

アウトプットにつなげるために、集合知によって集められたバラバラな情報をいかに統合していくか?

それが「小山流アウトプットハック」の問題意識です。
集合知は私たちに多くのものをもたらしてくれますが、新しい意味の構築や、創造的なアウトプットには向いていません。そこは、一人の革新的な個人の能力がなせる技。そのための方法論を説いたのが第6章です。

意識化されたものを書きだしてロジカルに情報を組織化するのではなく、無意識の領域から引っ張り出すようにして書き出していく方法論が紹介されています。『クラウドHACKS』の執筆でも実践された方法でもあるようです。ロジックを外したところでアウトプットする「プライベートライティング」という手法や、Twitterを活用した方法で既存の要素の間に新しい意味を作り出すやり方が具体的に紹介されています。


本書の続編で、アウトプットに焦点を当てて、さらに深堀をしてほしいと感じました。

現代の社会ではクラウドによってノマドワークを実践する環境が整いつつあります。
しかし、ともすればクラウドを活用することや、ノマドになること自体が目的になりかねない雰囲気もこの社会にはあります。その意味では、アウトプットにつなげるために、クラウドを利用し尽くしている小山さんのスタイルから学ぶことは多いです。

もちろん、著者のように皆が物書きになれというわけではありません。アウトプットの内容は人それぞれでしょう。肝心なのは、アウトプットすることによって自分がどうなりたいのか、そして自分を取り巻く社会にどういうインパクトを与えたいのかを、問題意識として持ち続けることなのかもしれません。


クラウドHACKS! ―同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイルクラウドHACKS! ―同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル
小山龍介

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Chapter1 データハック
      クラウドライブラリーとインデックス読書術
Chapter2 情報収集ハック
      エージェント活用と情報の自己組織化
Chapter3 ノマドワークハック
      遊牧とヨソモノ感覚
Chapter4 クラウドタイムハック
      クラウド時間とライフログ
Chapter5 クラウドチームハック
      プロセス管理とチーム連携
Chapter6 アウトプットハック
      アウトプット集中力と「天才」への道
ChapterX クラウド手帳ハック
     点から線へ

2011年3月9日水曜日

Microsoft OfficeからGoogleドキュメントにファイルを即時アップするcloud connect

ドキュメントを共有する際に、Googleドキュメントを活用する方も多いと思います。
Gmailのメール削除問題でクラウドのリスクが認知されつつありますが、チーム内での情報共有や業務効率の改善に、クラウドは欠かせないツールの一つです。

私もビジネスやプライベートでGoogleドキュメントを利用していますが、ローカルに保存したファイルをアップするのに少し手間だと感じていました。Googleドキュメントにアクセスして、「アップロード」の作業をしなければならないためです。

先日リリースされたGoogle cloud connectはそんな煩わしさを解消してくるMicrosoft Office用のプラグインです。Microsoft Word、 PowerPoint、Excelに対応しています。


プラグインをダウンロード
Google Cloud Connect for Microsoft Officeをダウンロードします。「Download Google Cloud Connect」ボタンをクリック。

↑「Accept and Install」をクリック

↑これで完了です。


IDの設定
↑Microsoft Officeのソフトを開くと図のようなバーが追加されています。「Google Cloud Connect Settings...」「Login」をクリックして、GoogleのIDとパスワードを入力します。

「login」をクリック。

↑GoogleのIDとパスワードを入力します。会社などでGoogle Appsを利用している場合は、「Google Appsアカウントでログイン」をクリックしましょう。

「アクセスを許可」をクリック。

↑保存時に自動的にGoogleドキュメントに転送する場合はAutomaticを、手動で行う場合はManualを選択。


文書を転送
↑このようにドキュメントを作成したら、「Sync」をクリックします。

↑Googleドキュメントにアップするには、事前にローカルに保存する必要があります。
保存先とファイル名を決めって「保存」をクリック。その後、再度「Sync」を押しましょう。

↑Googleドキュメントに無事アップが完了したら、図のようにURLが表示されます。これがGoogleドキュメント上のURLになります。


文書を共有
↑Googleドキュメント上でドキュメントを共有するには、まず「Share」ボタンをくりっく

↑共有したいユーザーのメールアドレスを入力するだけです。

↑実際にGoogleドキュメント上で表示した図。
「ダウンロード」をクリックすれば、他のユーザーもファイルを落とすことができます。
ただし、この方法でアップロードした場合は、通常のGoogleドキュメントと違って、オンライン上で編集ができないので注意を。


Googleドキュメントでの管理は、メールに添付してやり取りするよりも簡単です。Googleドキュメントは文書のバージョン管理ができるので、なにより「先祖帰り」のリスクを軽減できます。

2011年3月7日月曜日

SHOT NOTEとDocScannerを比べてみる

先日、キングジムのSHOT NOTEを紹介しましたが、実際に使ってみると斜めからの撮影に若干弱いという弱点が露呈しました。

そこで今回は、SHOTE NOTEをiPhoneのスキャン用アプリの定番「DocScannerDocScanner - Norfello Oy」と比べてみました。

さっそくDocScannerでノートの撮影をしてみましょう。

1.やや斜めから撮影
↑斜めの角度から全体が映り込むように撮影します。SHOT NOTEだと、このくらい斜めにしてしまうとエラーが発生します。そのため、SHOT NOTEで正しく撮影しようとすると真上から撮影しなければならず、手の影が入ってしまうという欠点がありました。


2.エッジを指定
↑斜め補正を正しく行うために、エッジ(=角)を正しく指定します。指でドラッグして、四隅を正しく角に持って行きます。その後「スキャン」をクリック。


3.スキャン
↑これだけ綺麗に補正してくれました。斜めから撮影しているので、手の影が入ることなく綺麗に収まっています。デフォルトでは白黒で表示されますが、下の設定ボタンを押すとカラーにすることも可能です。

↑画像の明るさやコントラストはお好みだと思いますが、アプリ内で補正できます。


4.Evernoteに転送
↑撮影した画像はEvernoteやDropboxに転送することができます。今回はSHOT NOTEとの比較のため、Evernoteに転送します。
SHOT NOTEではEvernoteに転送する際、ノートやタグの指定ができましたが、DocScannerではできないようですね。


5.Evernoteに転送
↑Evernoteに転送した図です。一番上に転送されたのが分かります。
画像のタイトルはDocScanner上で割り振られたものが適用されています。
SHOT NOTEでは、事前にアプリ上でタイトルを設定できた他、右上の日付をOCRで読み込んで、メモを書いた日を自動的にEvernoteに入れてくれるというメリットがありました。


SHOT NOTEでは撮影したノートを綺麗にリスト化されて後で見返したときに分かりやすいようになっています。単体のアプリのクオリティとしては、高いほうだと思います。その点ではDocScannerを大きくリードしていると言えるでしょう。

しかし、先日iPhoneアプリのアップデートでEvernoteもかなり見やすくなりました。また、以前と比較にならないほど「軽量化」されています。そう考えると、Evernoteに情報を一元化している人ならば、あえてSHOT NOTEを使わなくても、普段使っているノートやメモ帳で十分かもしれません。


以下、比較してみた感想です。

画像のクオリティ
◎DocScanner:斜めからの撮影でもくっきりと鮮明に表示されます。
×SHOT NOTE:斜めからの撮影に弱いため、手の影が写り込んでしまう。

Evernoteとの連携
×DocScanner:簡単にアップできますが、タグやノートの指定ができない
◎SHOT NOTE:簡単にアップできて、なおかつタグやノートの指定が可能

コスト
◎DocScanner:アプリ自体は有料ですが、どのようなノートでも良いのでランニングコストが安い
×SHOT NOTE:アプリは無料ですが、SHOT NOTEを利用することが前提のため他のノートを使うよりも割高

アプリ
◎DocScanner:OCR機能がついているので英文なら文書内のテキストで全文検索可能。
◎SHOT NOTE:撮影したノートはタイトルや日付からしか検索できないが、ノートをとった日付が自動的にOCRで読み取られるほか、文書の一覧が見やすいので後で見直しやすい。


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2011年2月18日金曜日

手書きメモをデジタル管理するキングジム「ショットノート」を使ってみた

手書きメモを簡単にデジタル化するツール「ショットノート」が発売されて10日ほど使ってみました。
ショットノートはポメラでおなじみのキングジムが手がける新しいコンセプトのノートで、iPhoneアプリと連動して、手書きメモをデジタル形式で管理するというもの。

「デジタル化」と聞くと難しい手順が必要なように思いますが、ショットノートのコンセプトは非常にシンプル
  1. 専用の「ショットノート」という紙のノートを購入し
  2. そのメモをiPhoneアプリで撮影、
  3. 日付とメモNoがOCRで読み取られEvernoteに転送する
これだけです。

Evernoteに転送しなくても、メールに添付ファイルとして送れますし、iPhoneのアプリの中に保存しておくだけでもOKです。日付とノート番号以外はOCRで読み取ってくれませんが、その分、手軽に誰でも使えるツールになっているところが好感が持てます。

ポメラもそうですが、本質的な機能に特化して、不必要な要素を削ぎ落とすキングジムの潔さがあります。不器用だけど、その分野では誰にも負けない無骨な職人のような雰囲気が漂います。


ショットノートのデザイン
↑オモテ面はこのようなデザイン。黒の他に、白があります。

↑開くとこんな感じ。四隅の四角いマーカーをiPhoneのショットノートアプリのカメラの枠に上手く入るようにして撮影します。

↑ノートの上の方にノートNo.とDate(日付)を記入する欄があります。iPhoneアプリではここをOCRで読み取ってくれます。


ショットノートからEvernoteに転送
↑書いたメモをiPhoneで撮影

↑読み取りに成功!日付とノート番号がしっかりと認識されています。タグと書いてあるのはEvernoteに送信したときに付与するタグです。デフォルトでは「SHOT NOTE」になっていますが、Evernoteの既存のタグを呼び出すこともできます。

↑Evernoteの他、メール添付やカメラロールへの転送もできます。

↑Evernoteに転送されました。

↑Evernoteを見ると日付とノートNoもテキストで入っています。

↑書いたメモを斜め上からiPhoneで撮影

↑斜めから撮影すると「マーカー検出エラー」が出ます。マーカーというのはショットノートの四隅に印字されている黒の四角い印です。

書いたメモを簡単にデジタル化するという方法は、以前紹介した名刺管理術とも似た手軽さがあります。デジタル化はあくまで手段ということを考えれば、そのための作業に時間を費やすべきではありません。その意味ではショットノートはデジタルをワークフローに確実に組み込んでいくための強力なツールになるのではないでしょうか。

ただ、ショットノートを使ってみて気になった点もいくつか・・・

  • 先ほど紹介したように、斜めからの撮影に弱いです。正常に読み込めず、再撮影を要求されるケースが多かったです。
  • ノートを一枚ずつ切り離さないといけないため、管理が保存が面倒。切り離さずに使えるリングノートタイプのものがあったらいいと思いました。
  • 撮影時にノートに影ができてしまう。真上から撮影するとどうしてもiPhoneを持つ手が影になってしまい、文字が暗くなってしまいます。
  • メモを書くときに枠にとらわれてしまう。無地バージョンがあったらいいかも。

↑こういう風に切り離さずに折って使ってはダメなようです。

私は発売日直後にSHOT NOTEを入手できましたが、この記事を書いている時点では品薄状態が続いているようで、アマゾンでは定価の数倍の値段で販売に出している業者もあるようです


一旦、しばらくしたら落ち着くと思いますので、それまで待ってもよいかと思います。


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