メール・書類の確認や、入力作業がメインの業務用アプリの利用など、仕事の補助的な役割に限定されているケースも多いと思います。
しかし、今回は「あえてiPadで仕事を完結させる」(実はまだまだ100%じゃないけど…)べく、mazecとApple Penを活用した方法をご紹介します。
(ちなみにこのブログもペン入力で全て作成しています)
タブレットは文字入力がネック
タブレットが仕事でいまいち使いづらい要因の一つは、文字入力の難しさにあると考えています。フリック入力するには大きすぎるし、わざわざキーボードを持ち出すならPCで作業したほうがいい。。。そこで試行錯誤した結果、私はmazecというアプリを利用して、iPadでApple Pen入力をする方法にたどり着きました。
個人的には①手書きの方が頭が整理されること、②タブレットの手軽さを気に入っているということもあり、どこまでできるかチャレンジを開始しました。
mazecの使い方
mazecはiPadのキーボードとして機能します。設定からキーボードに追加しておけば、文字入力の方法を手書きに置き換えることができます。こちらが実際に使った動画ですが、認識の精度はかなり高いと思います。
ペン入力というと、Photoshopなどのイラスト作成アプリや、Notabilityのようなフリーハンドのノートアプリを想定しがちです。
ただし、実際の仕事の場面では、アナログな手書き文字ではなく、活字入力が求められることのほうが多い。
手書きで活字が入力できれば、タブレットとデジタルペン1本でメールの簡単な返信もできます。文字入力のたびにキーボードをBluetoothで接続する必要がなくなります。
最近ではSlaskなどのチャットアプリが普及してきていて、長い文章よりも簡潔&的確に返信することが求められるようになりました。
細かな言葉遣いにこだわるよりも、チームを巻き込んで事業を迅速に動かすことの価値が高まっているとも言えます(私はメールが回りくどくて毎回反省してるのですが、経験上、本当に仕事ができる人はメールが短い!)。ペン入力で、さっと返信ができれば十分な場面も増えてくると思います。
今回紹介したのは、タブレットの操作性をPCに近づけるのではなく、手軽さや迅速性といったタブレットが持つ固有の価値を見直すというアプローチです。
リモートワークでコミュニケーションの方法と質が大きく変化しています。仕事の環境が変わっていく中で、それに合わせてアウトプットの方法や道具も変化していく可能性があります。
今回紹介したのはApple Penを使った方法ですが、中には音声入力の方が良いという人もいるかもしれません。その方が効率的だという人も多いでしょう。
そもそも、私がペン入力にこだわったのは以下ような発想がきっかけでした。
①手書きの方が頭を整理しやすい
②タブレットの手軽さを活用
そう考えた自分の価値観を探っていくと、以下のような目的を自分が持っていることに気付きました。
◎新しい発想を大切にしたい
◎知的生産性を高めたい
◎自由な環境で仕事したい
目的を実現するために敢えて制約を与えると、そこから生まれてくることも案外多いです。
例えば、少し前までオフィスがないのに仕事ができるの?と多くの人が考えていました。仕事にはオフィスが必要という「固定観念」があったように思います。ところが、このコロナ禍で、オフィスで仕事をしてはいけないという「制約」が加わると、その中でどうすれば仕事が回せるかを考えるようになります。
制約の中でできないことも多々あるのですが、意外とできることが多いことに気付かされた人も多いのではないでしょうか?
「制約」が加わることで、「固定観念」から自由にな利、そもそもの「目的」を考えるきっかけになる。
それでもパソコンを使わないでやってみるという制約を与えて、そこから仕事の価値を考える機会になりました。
ただ、実際、私もまだまだパソコンも多く使っています。開発がらみの案件はiPadではまだまだ難しさを感じます。当面は試行錯誤がつづきそうです。