2010年11月25日木曜日

MUJI NOTEBOOKでPDFの資料を読みこなす

無印良品のiPadアプリレビューの第二弾『MUJI NOTEBOOK』の紹介です。
MUJI NOTEBOOKは手書きのメモを作成できるiPad用アプリです。


実際、手書きメモができるアプリはすでにいくつも存在していますが、そのなかでも無印良品のアプリが優れている点は、
  • iTunes経由で取り込んだPDFや画像ファイルにメモができる
  • 手書き文字認識パッド搭載で手書きで文字入力できる
  • ノートのデザインが機能的かつ、きれい。
ドキュメントスキャナーで取り込んでPDFファイル化した書籍や、校正用の資料(PDF)に書き込みするときに役立ちそうです。今回はMUJI NOTEBOOKの基本的な機能と、PDFファイルへの文字入力についてご紹介します。

基本機能

↑まずは「新規ノート」を作成します。サイズは「レター」と「A4」、それぞれ縦と横の2種類ずつ。背景は「無地」のほかに、「罫線」「方眼」「4コマ」の4種類から選択できます。


↑インストールをすると「Quick start guide」が表示されます。これはMUJI NOTEBOOKの取扱説明書のようなもの。これを見るだけでも、MUJI NOTEBOOKが高機能であることが分かります。入力するペンの色、サイズ、透明度が選べるのはもちろん、キーボードを使ってタイピングをすることもできます。手書きだと書きづらい場合などに役立ちます。


↑これが意外と便利。平仮名を手書きすると、自動で文字認識して変換候補を表示します。今は英語と日本語に対応しています。


PDFに書き込む
通常、iPadでPDFを取り込んでも、それ自体に書き込みはできません。これまでの電子書籍アプリでは、PDFファイルを読み込めても、そこに文字やメモを書き足すことはできませんでした。

MUJI NOTEBOOKでは、iTunes経由でPCから取り込んだPDFファイルにメモを書いたり、線を引いたりすることができます。

↑iPadをPCに接続してiTunesで同期をします。iPadのMUJI NOTEBOOKにPDFファイルをドラッグアンドドロップ。


↑同期が完了したらMUJI NOTEBOOKアプリを立ち上げます。右上のアイコンをクリックして「イメージの読み込み」を選択する。


↑同期したPDFファイルが表示されます。読み込みたいファイルをタップ。


↑これでノートにPDFファイルの読み込みが完了しました。ただし、このときPDFファイルは画像として読み込まれます。そのため、元のPDFに文字が含まれていても、読み込んだ時点で文字情報は失われるのでご注意を。


↑PDFを読みながら、さっそく手書きをしてみます。蛍光ペンで大事なところをチェックするような感覚で作業することができますね。


↑最後に手書きしたこのファイルを書き出します。


↑書き出す方法は2種類。iTunes経由でPCにローカルで書き出すか、メールで送信するか、いずれかを選択します。

ちなみに、この時にメールアドレスをEvernoteのファイルアップ用のアドレスを指定すれば、直接Evernoteに転送することができそうですね。


↑選択したページだけを書き出す機能も付いています。線を引いたページだけ書き出すときなどに便利。

全体的に、これまでの手書きアプリの中ではクオリティの高いものになっています。
ただ、いくつか残念なところを挙げるとすると、
  • リストプロテクト機能がない。そのため、手首を画面につけてしまうと、予期しない痕跡がゴミのように印字されてしまうことがあります。最近では多くのアプリで導入されているので、今後、改善を期待したいです。
  • フリーハンドライティングのペンの選択が面倒。もう少しインターフェイスが改良されると良。
  • Evernote、Googleドキュメント、Dropboxとの連携がない。各種クラウドサービスのファイルをそのまま読み込めたり、保存できたりすると便利だと思います。現在はiTunes経由でしかPDFや画像ファイルが転送できないが不便。
今後の展開に期待したいところです。