2010年10月28日木曜日

EvernoteのWindowsアプリがバージョンアップ

EvernoteのWindowsアプリがバージョンアップしました。
全体的にユーザーインターフェイスがブラッシュアップされて大変見やすくなっています。
これまでの機能は踏襲したままで、メニューのコンパクト化スピードの改善がなされています。


※Evernote4をダウンロードすると、旧バージョンのEvernote3.5は上書きされます。

リストビューやサムネイルビューも、これまで通り選択可能です。
メニューの「表示」で変更することができます。


↑リストビュー

↑サムネイルビュー

ちなみに、アップグレードすると、ノートのフォントがデフォルトのArielに変更になってしまいます。
読めなくはないですが、どこか中国語のような感じになってしまって、ちょっと見づらい。
メイリオやMSゴシックなど、見やすいフォントに変更するのがよさそう。

「ツール」「オプション」でポップアップが起動します。
「ノート」タブをクリックしてノートエディタのフォントをプルダウンから選択すればOKです。

残念だった点…

↑Microsoft IMEとGoogle日本語入力で日本語の入力を行うと、変換を確定するまで右上の離れたところに文字が表示されるようになってしまいました。日常的にメモ代わりにしたい人にとっては、大変不便な仕様になっています。動作スピードが改善されて、デフォルトのメモ帳としての価値も高まったのに、これは残念…

2010年10月25日月曜日

iPadをスターバックスのソフトバンクWi-Fiスポットに接続する

iPad 3GでスターバックスのソフトバンクWi-fiスポットに接続する方法です。
iPad 3Gはパケット料金が定額なので、iPhoneほどWi-fiに接続するニーズは個人的にはなかったのですがメモ代わりにエントリー。

3GモデルはWi-fiバージョンとは違って、設定はとても簡単です。
iPhoneと同様に一括設定のプロファイルをインストールすればOK。

手順はソフトバンクのホームページに書かれているとおりで問題なし。



http://sbwifi.jp/にアクセスして、「同意(設定開始)」をクリック。


↑プロファイルのインストールの案内が表示されるので「インストール」ボタンをクリック


↑その際、アラートが表示されますが、問題なさそうだったのでそのまま「インストール」


↑これでインストールは完了です。


「設定」「一般」「プロファイル」でインストールされていることを確認。


「詳細」をクリックすると、こんな感じでプロファイルの確認ができます。


↑「設定」>「Wi-fi」をクリックすると「FON」が表示されいます。そこをタッチするとWi-fiに接続されます。なお、ここで赤丸の部分をクリックすると以下のように自動接続を設定する画面に遷移します。


↑自動接続を「オン」にすると、次回以降、スターバックスでiPadを開いたときに自動的にWi-fiにつないでくれます。

2010年10月21日木曜日

ChromeのアドレスバーからGoogleドキュメントの中身を検索する方法

Chromeを使ってGoogleドキュメントを利用している人に便利なTipsの紹介です。
アドレスバーにキーワードを入れて検索するだけで、Googleドキュメントの内を検索できます

↑アドレスバーを右クリックして「検索エンジンの編集」を選択します。

↑ポップアップが表示されるので「追加」を選択

↑このような小窓が現れるので、以下のように入力します。

名前Googleドキュメント
キーワードdocs
URL
(通常のGoogleドキュメントの場合)https://docs.google.com/?tab=mo&pli=1#search/%s
(Google Appsを使っている場合)https://docs.google.com/a/MYDOMAIN.com/?tab=co#search/%s

名前とキーワードは任意の分かりやすいものを入力してください。
キーワードというのは、実際に検索するときのフックになるキーワードです。
任意のキーワードを入力することができます。とりあえず、ここではそういうものだということを覚えておいてください。

これでOKをクリック
準備はこれだけです。

↑まず、最初にキーワード「docs」を入力します。

↑続いて、検索したい文字列を入力します。この例では「Chrome」と検索

↑すると、Googleドキュメントに保存されてい「Chrome」というキーワードを含むドキュメントが一覧で表示されています

私の場合、仕事でGoogleドキュメントをもう4年以上、活用しています。
主な用途は、議事録、仕様書、サイト運営のメモ、企画書など、仕事に必要なあらゆるドキュメントの共有です。かつてのように、独自サーバを立てて、共有フォルダを作って、そこにアップして・・・ということをしなくても、仕事のメンバーとドキュメントを共有できるわけです。修正履歴が残るので、うっかり先祖返りさせて、業務が滞るというリスクもなくなります。

先程も言ったとおり、すでに4年分の膨大なデータがあるので、簡単に検索ができるこの裏技は便利に使えそうです。

via http://www.howtogeek.com/howto/32459/how-to-search-google-docs-from-the-chrome-location-bar/

2010年10月20日水曜日

【書評】決闘 ネット「光の道」革命

決闘 ネット「光の道」革命 (文春新書)
決闘 ネット「光の道」革命 (文春新書)孫 正義 佐々木 俊尚


Amazonで詳しく見る by G-Tools


ソフトバンク社長の孫正義氏と、ジャーナリスト佐々木俊尚氏。
この異質な二人がU-Streamで展開した対談の記録です。

「光の道」とは、情報通信政策に関して原口一博総務大臣が提唱したビジョンの一つで、2015年までに光回線の普及率100%を達成しようというもの。

孫社長はこの案に100%賛成。佐々木氏はそんな孫氏に「全面不同意」。

別々の考えを持つ二人は分かり合うことができるのか?あるいは決裂して物別れに終わるのか?巌流島決戦を彷彿とさせる目が離せないスリリングな展開が幕を開けます。

私はU-streamやニコニコ動画で二人の対談を見ないで本を手に取りました。
読後に動画を拝見したのですが、動画で見るよりも文字で見るほうが「ガチ真剣勝負」な感じが伝わってきます。二人とも穏やかで説得力ある口調なので、ついつい惑わされがちですが、話している言葉は強く厳しい。この種の対談モノにありがちな、予定調和や慣れ合いというものが全く存在しません。

長い間、事業家として情報通信分野に携わってきた孫氏のプライドと、彼のレトリックに飲み込まれまいとするジャーナリストとしての佐々木氏のプライド。プロフェッショナルの意地と意地が紙上で展開されます。

この本を読んで、政府レベルでどのような議論が行われているのか、そしてそこにはどのような可能性と課題があるのかを整理することができました。単に情報政策分野にとどまるのではなく、国家戦略の肝になるものということが伝わってきました。

ネットの仕事に従事していると、日々の業務に追われがちですが、こうした課題に目を向けて必要に応じて常に意見を発信していくことも大切なのだろうと実感しました。


ちなみに、孫氏は自らを巌流島決戦に挑む宮本武蔵に、そして対する佐々木氏を佐々木小次郎に見立てています。佐々木氏は、二人だけで腹を割って話しましょうということだったのに、スタジオに行ったらスタッフが多くて戸惑ったというエピソードを披露しています。

巌流島決戦には、宮本武蔵が自分の子分を物陰に潜ませて、佐々木小次郎を集団リンチしたという説も存在します… ただし、対談では幸いにも佐々木氏は袋叩きに合わずにすんだようで…。

2010年10月18日月曜日

日本経済新聞 電子版がiPhoneアプリをリリース

2010年2月に登場した日本経済新聞 電子版。
高いと言われながらも地味にユーザーを増やしている模様です。
(確かに使ってみると便利なところも多いです)

そのiPhoneアプリが遂にリリースされました。
一般の携帯電話向けには最初からサイトが公開されていたのですが、ここに来てようやくiPhone版が登場です。

しかし、現在のところ、残念ながらiPhone版は機能が限定されているようです。
  • 朝刊・夕刊の閲覧機能
  • 速報の閲覧機能
主なものはこの二つです。
ブックマークした記事の閲覧などはまだできないようですね。




↑朝刊・夕刊に加えて、速報が閲覧できます。



その中で、便利なのがオフラインでも読める機能
一度新聞の見出しと記事を読み込むと、3G回線やWi-fiにつながっていなくても記事が読めます



↑左下に「社会面 取得中」の文字が。3G回線だと若干遅かったですが、最初にこうやって読み込みをおこないます。

実際に使ってみると、確かにさくさく読めます。地下鉄や電車の中で読むことを想定しているのかもしれません。混雑した電車で大きな新聞を広げて、隣の人に迷惑をかけないように、ひっそりと読まなくてはならない狭苦しさから開放されそうです。

印象としては、まだまだ機能改善が必要だなということ。
ただ、フォントが綺麗ですし、オフラインで読めることもあって、快適に閲覧できます。
記事を読むだけだったら、これまでのどの新聞社のアプリよりも読みやすいと思います。

2010年10月16日土曜日

アマゾンの「何でもほしい物リスト」に他のサイトの商品も追加する

そういえば、まだこのブログで紹介していなかったかも。
2010年4月にリリースされたアマゾンの「何でもほしい物リスト」の紹介です。
(僕もあまり活用しきれていなかったのですが、たまたま妻が最近利用しているのを知って思い出した形です…)

「何でもほしい物リスト」は、クリックするだけで、他のサイトの商品をアマゾンのほしい物リストに追加できる機能です。

(1)ブックマークレットを登録
アマゾンの何でもほしい物リストのページにアクセスします。


↑ページの紹介にあるように、ブックマークバーにドラッグ&ドロップします


(2)ほしい物リストに追加
↑ウェブを見ているときに気になる商品を見つけたら、先ほど登録したブックマークレットをクリックします。すると、ポップアップで小窓が起動します。タイトルやコメント等を必要に応じて編集して「リストに追加」をクリック。これでアマゾンの「ほしい物リスト」に追加されます。

このように操作はとても簡単です。


これまでアマゾンの「ほしい物リスト」には、アマゾン内の商品しか登録しておくことができませんでした。ウェブ業界では、顧客を他のサイトに逃がさずに、自社のサイト内に囲い込んでおくことが常識という感覚がありました。自分たちのショップの中に、ライバルサイトへの誘導の窓口を設けるということ自体、長年タブーだったわけです。しかし、当然これは「売り手」の論理にすぎないのですが、ユーザーもそれを「当たり前」と思い込んでいたように思います。

そこに登場したアマゾンの「何でもほしい物リスト」は画期的でした。
ユーザーにとっては、アマゾンに商品があろうとなかろうと、欲しいものは欲しい。
欲しい物を一元管理できるほうが、ユーザーの利便性は向上します。

アマゾンにとっては顧客が外部に逃げるリスクもありますが、それよりも自社のツールを使ってもらうことで訪問するユーザーを増やして、便利なサイトとして認知してもらうことのメリットのほうが大きいと踏んだのではないでしょうか。圧倒的な売上を誇る業界最大手だからこそできたということもありますが、開かれたシステムの重要性を再認識させられる機能です。

2010年10月15日金曜日

Google Chromeを活用してWebメールをデスクトップアプリケーションのように使う

最近ではGmailやGoogleカレンダーなどをデフォルトで利用する人も増えてきました。
また、TwitterやFacebookの書き込みをチェックするのに、HootSuiteのようなサイトを活用する方も多いと思います。

つまり、数年前までは専用のソフトをPCにダウンロードして利用していたようなサービスが、ウェブブラウザだけで使えるようになったわけです。

しかし、ウェブブラウザでこうしたサービスを利用すると、アドレスバーやタブなどが邪魔になって画面が見づらいという課題がありました。表示部分がどうしても小さくなってしまうためです。

こうした課題を克服して、Google Chromeはウェブサービスをデスクトップアプリケーションのように利用できる機能を提供してくれています。

まずは、設定の「ツール」「アプリケーションのショートカットを作成」を選択。



すると以下のどこにショートカットを作成するかを選択する画面が立ち上がります。
  • デスクトップ
  • スタートメニュー
  • クイック起動バー
私はGmailとHootSuiteをクイック起動バーに設定しています。


クイック起動バーのアイコンをクリックするとブラウザが立ち上がります。
するとブラウザのヘッダ部分がすっきりしていることが分かると思います。

単純にウェブサイトにアクセスしているだけなのですが、余分な部分が省略されているため、まるでデスクトップアプリケーションを開いているようなすっきりしたインターフェースになります。

表示される範囲が広くて作業がしやすいと思います。



これはHootSuiteの場合。ウェブアプリケーションとして利用すること想定したデザインを施しているのだと思います。まるで、デスクトップアプリのように使えます。

私の場合はGmailとHootSuiteのみに利用していますが、タスク管理サービスのRemember the Milk、オンラインOfficeアプリのGoogleドキュメント、Googleカレンダーなどを設定しておいても便利かもしれません。

2010年10月14日木曜日

iPhone向けTwitterクライアント「HootSuite」が無料化

これまでApp Storeで350円で提供されていたHootSuiteが10月14日より無料になりました。
iPad版とBlackBerry版もまもなく無料化されるとのこと。


HootSuiteはこれまで有料で提供してきたアプリの内容を無料化し、月額ユーザーに対する高機能化を進めていくとのこと。
今流行の「フリーミアムモデル」を採用して、継続的な収益化を目指している模様です。

従来有料だった次の機能が無料で使えるようになっています。

  • Ow.ly短縮
  • URLのクリック情報閲覧
  • 4つ以上のアカウントの管理

HootSuiteの有料会員にはさらに詳細なデータを提供しています。
ソーシャルメディアを通じたプロモーションに企業の注目が集まっていますが、効率的な管理のためにこうしたツールに価値を見出す人たちが今後増えていくと予想されます。


2010年10月8日金曜日

Google Earthで縄文時代の東京をアースダイビング

多摩美術大学教授の中沢新一さんの『アースダイバー』の世界を体感できるウェブサービス「Earth Diver Map Bis」の紹介です。


Earth Diver Map Bis」は、Google Earthを活用して、現代と縄文時代の東京を重ねあわせながら、数千年以上前の東京を「アースダイビング」できるサイトです。
多摩美術大学の中沢新一ゼミと、首都大学東京大学院のチームによる合同作品です。

ことのきっかけは2005年に出版した『アースダイバー』という著書です。
まだ海面が現在よりも上昇していた縄文時代の記憶が、現代の街並みに影響していることを描き出しています。

縄文時代の東京の地形図を見ると、まるでフィヨルドのように入江が入り組んでいて、深い部分まで海水が入り込んでいたりします。

渋谷や恵比寿といった中心地も、かつては海の底。もちろん、お台場や東雲などの湾岸エリアは存在しうるはずがありませんね。


講談社のサイトのPDFを立ち読みすると、当時の地図はまるで人の脳の表面のようで、どこかグロテスク

著書には土地にまつわる物語やエピソードが豊富に紹介されていて、日常生活や観光では気づかない、「東京のもうひとつの顔」が垣間見えます。見慣れた景色を、別の角度から見ることで、新しいアイデアや生活のヒントが得られるかもしれません。

Earth Diver Map Bisの魅力を最大限に味わうには『アースダイバー』を読んだほうがベターですが、それがなくても十分に楽しむことができます。

利用するには、Google Earthを事前にインストールする必要があります。

右上の、神社、寺、遺跡、古墳、境界線、建物、稲荷などにチェックを入れることで、地図上にそれらをマッピングできます。かつて海面と陸の境界=岬だった部分に神社が多かったことなどが、一目で分かりますね。岬は神聖な場所で、死者が海に帰って、生まれ変わると信じられていた祭祀の場所だったようです。

上野から鶯谷、日暮里あたりで、山手線は、当時の海岸線に沿って走っていたり、東京タワーが神聖な地だった芝公園に建てられていたり、「考えもしなかった大昔の地形」が現代の私たちの生活に大きく影響している事実にも気付かされます。

数千年前の先祖と、ハイテク時代に暮らす私たちの間の「暗黙のコミュニケーション」のようにも思えてきます。


Earth Diver Map Bisには、写真投稿など、ユーザー参加型のインタラクティブな仕組みも用意されています。写真を添付してメールで送信する仕組みのようですが、GPSで位置情報を付加した写真を添付して送るだけです。著者が提示してくれた問題意識をユーザーと一緒に育んでいく。著者とユーザーの新しい関係のあり方も感じさせてくれるサイトです。



アースダイバーアースダイバー
中沢 新一

講談社  2005-06-01
売り上げランキング : 28908

Amazonで詳しく見る


縄文聖地巡礼縄文聖地巡礼
坂本 龍一 中沢 新一

木楽舎  2010-05-24
売り上げランキング : 4982

Amazonで詳しく見る

2010年10月6日水曜日

EvernoteをGoogle Chromeで簡単検索する2つの方法

Evernoteに保存したメモやドキュメントを最大限に活用するためには、いつでも検索できることが必要条件になると思われます。

そこで、今回はGoogle ChromeでEvernoteを簡単検索する方法を二つご紹介します


(1)Google Chrome 拡張機能を使う
EvernoteのChrome用拡張機能に、新しい機能が追加されました。
Googleの検索結果の中に、Evernoteの検索結果を同時に表示することができるようになりました。

これはlifehacking.jpでも解説されていますが、自分にとって未知の情報(Google)と、自分が過去に触れた情報や経験(Evernote)を同時に検索する意味を持ちます。


↑まずはEvernoteにアクセスしてサインイン。サインインしていないと検索結果に表示されないので注意。

↑次に拡張機能の設定を行ないます。
Chromeの設定の「ツール(T)」「拡張機能(E)」Evernoteウェブクリッパー「オプション」を選択。そして、一番下にある「同時検索機能を利用する」にチェックを入れます。
これで準備はOKです。

↑実際に検索してみると一番上に表示されました。
ここをクリックすると・・・↓


↑こんな感じでEvernoteに遷移します。

↑chromeの拡張機能のアイコンにも該当するノートの数が表示されます。


(2)ロケーションバーで検索する
二つ目の方法はChromeのロケーションバーから検索する方法。
Googleの検索結果にEvernoteの情報が毎回表示されるのが煩わしいという方にはこちらがおすすめです。

↑まず、Chromeのロケーションバーの上で右クリックをして、「検索エンジンの編集」を選択します。

↑このような小窓が現れるので、「追加」をクリック

↑ここでは以下の情報を入力して「OK」をクリック

  • 名前:検索エンジンの名前です。ここは分かりやすく「evernote」としておきます。
  • キーワード:以下の説明を読むと分かりやすいのですが、Evernoteの中身を検索するためのフックになるものです。普段は使わない任意の文字列を入れておくのが良いです。How-to-Geekでは「evv」と入力していました。
  • URL:https://www.evernote.com/Home.action?hash=#x=%s

↑これで登録が完了です。なお、ロケーションバーにキーワードを入力した際に、Evernoteをデフォルトにしたい場合は、「既定にする」をクリックします。Chromeでは、デフォルトはGoogle検索になっていて、ロケーションバーにキーワードを入力するとGoogleの検索結果が表示されます。

↑実際にEvernoteのノートをロケーションバーから検索します。まず、図のように、先程決めた「キーワード」、evvと入力します。

↑evvと入力した後に、「半角/全角」ボタンか「スペースキー」を押すと「evernoteで検索」と青く表示されます。上の例ではそのまま「金融危機」と入力しました。


↑するとこのようにEvernoteに遷移していきます。

via: http://www.howtogeek.com/howto/30479/how-to-search-evernote-from-the-google-chrome-location-bar/


皆さんのEvernoteの活用方法に応じて、上の二つのいずれか(もしくは両方)を上手に利用してみてはいかがでしょうか。

2010年10月5日火曜日

【書評】ゼロから始める都市型狩猟採集生活

ゼロから始める都市型狩猟採集生活ゼロから始める都市型狩猟採集生活
坂口 恭平

太田出版  2010-08-04
売り上げランキング : 1674

Amazonで詳しく見る


社会という大きなシステムを前にして、持続可能で、自分サイズの自立した生活をどうやって送っていけばいいのか?ノマドに必要なエッセンスがこの『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』には凝縮されています。

建築学科を卒業しながらも、既存の建築のあり方に疑問を持って、筆者が0円ハウスと呼ぶブルーシートの家に暮らす人々にフォーカスした坂口恭平という作者による1冊。1978年生まれの筆者は、戦後の価値観が大きく揺らいだ1990年代に学生生活を送った私と同世代の一人です。

見た目だけが綺麗な都心のマンションに暮らすことが本当に幸せなのか?土地や水を「所有」・「管理」するという自明な事柄は、はたして真実なのか?

筆者が読者に投げかけるのは、都市生活を送る私たちにとって根源的な問いです。

実際に路上生活も体験し、交友を重ねたからこそ見えてきたホームレスの人たちの生活の知恵。
そこには、既存の都市のシステムの中で独立して生きる狩猟採集民族としての彼らのたくましさや、自分らしく生きるための道しるべが描かれているように思います。

この本を読み進めるうちに、都市生活の中でより便利な生活を送っている一方で、私たちはいつのまにかそのシステムに従属させられているのではないかという疑問が湧いてきます。
例えば、普段使用する電気について。日頃から仕事でパソコンを使っている割には、どのくらいの電力が必要なのかが分かっていません。スタバでエスプレッソを抽出するために必要な電力なんて意識したことがない人がほとんどでしょう。ワット数やボルト数は分かっていても、それに必要な電力を生み出すために、何がどのくらい必要なのかについてはまったく知識を持っていません。一方、0円ハウスに暮らす人たちは、電気の使用に対しても意識的で、自分の生活にどのくらいの電気が必要か実感として分かっているといいます。
「彼らは使う電気の量を把握して、それに見合うだけの電気を手にしている。いわば電気というものを食材のように扱っているのである。食べきれない量の食材を、突然必要になるかもしれないからといって家の中に保管している人なんていないだろう。それと同じである。なぜ電気はいつもつながっていないといけないのか、水道はいつでも出せるようになっていないといけないのか。ガスだってそうだ。それは使う分量がわかっていないからではないか。」pp.93-94
当たり前のように電気、水道、ガスが利用できる状況に暮らしているということは、それをなくした時の不安と表裏一体になっているように思います。そのため、根拠がよく分からないまま、請求書のとおり、光熱費を律儀に毎月支払っているわけです。

都市に暮らす人たちは、独立した自由な生活を手にしているように見えながら、実は既存のシステムに依存(従属!?)した存在でしかないのではないか?
そうした疑問が湧くと同時に、一抹の不安が頭をよぎります。

ここに書かれている「0円ハウス」での生活を私たちが実践することはほぼ不可能でしょう。
この本の役割は、当たり前に思われている現在の生活やシステムが必ずしも絶対的な真実ではないことを示すこと。そこから先は読者一人ひとりが考えていかなければなりません。