2010年9月20日月曜日

フリーランスのための受注が増える無料のSEOクックブック


フリーランスの写真家にストック写真販売のシステムを提供するPhotoShelter。写真を売りたいフリーランスと、写真を購入したいユーザーをマッチングするマーケットプレイスを提供しています。

フリーランスの写真家のために、不定期に配信している無料のウェブコンサルレポートを発見しました。ブログ運営やソーシャルメディアの活用方法などのノウハウがPDF形式でダウンロード可能。内容もクオリティーの高いものになっています。今回、新たにSEO編がアップされました。英語ユーザー向けに作られたものなので、日本語では適用できない部分もありますが基本的なポイントは網羅されています。

Photo Shelter - Free Reports
http://www.photoshelter.com/mkt/research/

項目ごとに「やっていいこと」「やってはだめなこと」などがまとまっていて、時間がない場合にはここをさっと読むだけでも十分。最後にチェックリストがまとまっているので、自分に足りない部分を確認しましょう。私の知人にはフリーランスの写真家も多いので、今回はこのレポートを紹介させていただきました。英語の勉強にもなるので、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか?


写真家の事例が興味深い
レポートの中でコラム形式で3人の写真家の実例が紹介されていました。フリーランスのSEOを具体的な事例でまとめられています。

ここでは簡単に要約します

事例1:

ニューヨークの写真家、エド・マルホランド。プロ・スポーツが専門で、SEOに取り組み始めてからは、これまでリーチできていなかった顧客からの問い合わせが増えたとのこと。選手・チーム・リーグ(NFL、NHL、UFC、ボクシングなど)に関連するキーワードに注力したところ、NFL Stock Photographyなどの主要キーワードで軒並み上位表示に成功。たったの数カ月で結果が現れたと紹介されています。

エド・マルホランド氏が行ったのはブログを中心としたサイト作りだそうです。写真をアップしたら短いブログ記事を投稿します。ブログには写真をいくつか掲載して、自分のメインサイトにリンクをします。ブログには同じキーワードを記載しておきます。

「これまでフォトグラファーとして多くの時間を撮影に費やしていきました。いい写真を取るためにどうすればいいのかを考え続けてきました。しかし、潜在的な顧客に自分の写真をどうやって見つけてもらうかをもっと考えるべきでした。ウェブ上で写真をプロモーションする計画を立てて実行する。そこに時間を費やす価値は十分にあるでしょう。」

ポイント

  • ブログからメインサイトへのリンク(外部リンク)の重要性
  • キーワードを同じにすることでリンクの関連性を高めることの重要性


事例2:
ペル・カールソン氏はワイン、グルメ、旅行に関する写真を専門にしてます。Wine Picture Blogを開始した2005年からSEOに取り組み始めました。「wine picture」というキーワードをターゲットにして、現在では「wine photography」「wine photos」「stock photography wine」といった関連ワードにも対応しています。

また、ワイナリーの名前でも上位に表示されるように務めているとのこと。彼はワイナリーの写真をこれまで多く撮影し、ギャラリーを作成しています。ギャラリーにはテキストによる説明文があるのですが、カールソン氏は重要なキーワードを含めるように慎重に書いているそうです。

彼は1日に1時間から2時間はSEOの関連業務に費やしています。毎日「今日のワイン写真」をブログにアップ。ブログ記事は(1)写真、(2)キャプション、(3)PhotoShelterのブログパーツを使ったスライドショー、(4)文章から構成されています。そして、PhotoShelterのサイトにアップした200を超える全てのギャラリーへのリンクをサイドバーに表示しています。ブログ記事を素早くアップすると順位の上昇に効果的とのこと。

カールソンは複数のブログを持っていて、ブログどうしリンクを貼り合っています。また、ブログをアップしたらTwitterやFacebookに書き込むなど、ソーシャルメディアを活用した取り組みもしています。

ポイント

  • 日常の仕事の中にSEO関連のタスクを組み込む(継続は力なり)
  • ブログから写真販売サイト(PhotoShelter)へのリンク
  • 写真をキャプションやテキストで適切に説明する
  • TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアの活用


事例3:
ジム・ゴールドスタイン氏は2001年からSEOに取り組んでいる風景や旅写真を専門にする写真家です。新規の問い合わせのほとんどが検索エンジン経由とのこと。当初はウェブサイトのトップページのSEOを行っていましたが、ブログ記事や個別ページの最適化に関心がシフトしていきました。最近ではGoogleイメージ検索のSEOにも注目してるようです。

競合分析を実施して、キーワードの調査を行ないます。重要なキーワードは、メタタグのtitleやdescription、コンテンツ、アンカーテキスト、URL、ブログカテゴリーの中でかならず使うようにしています。


ポイント

  • 競合分析に基づいたキーワード調査の重要性
  • キーワードをtitle、description、アンカーテキストなどで利用して最適化する


写真という特性もありますが、ブログを活用して本サイトを補足する写真家が多いようです。その際に重要になるのが、キーワードとリンク。最近では高度なテクニックが紹介されることも多いですが、こうしたベーシックなことをきちっとやることが一番効果的だったりします。基本的なことを継続して毎日少しずつ実践することが大切ということが分かります。