2010年5月10日月曜日

Remember the Milkを便利に使う7つのツール

毎日のタスクを管理するのにどんなツールをお使いでしょうか?手帳で管理してる人もいると思いますし、最近正式ローンチしたGoogleタスクをさくっと使っている人もいるでしょう。

私は高校時代から16年間ほど紙での管理をしていましたが、今年に入ってからRemember the Milk(以下、RTM)に移行しました。

iPhoneを購入したことで、紙でしかできないことがほぼなくなったこと、クラウドを利用することで享受できるメリットの大きさを考えてのことです。私の中では大きな変化だったのですが、特に違和感なく移行することができました。

RTMの利点は色々ありますが、特に私が重要だと思うのは「タスクを参照したいor登録したいときにすぐに使えること」です。

様々なアプリケーションが利用できて、モバイル対応も実現しているのがRTM最大の長所だと思います。

また、作業効率の観点から見ると、各種アプリケーション間で統一したUIが使えることも重要です。(RTM for Gmail、RTM for Google Calender、iGoogle)

今回はRTMの効用を最大化するためのツールを紹介します。

私はChrome+iPhoneでの利用例を紹介しますが、Firefox、Android、Windows Mobileでも同様の機能が提供されています。

ご自身の環境に応じて活用してみてください。


Remember the Milk for Gmail


Gmailの受信メール一覧の右側に、RTMのタスク一覧を表示してくれるアドオンです。

仕事をしていると、メールで新しいタスクが割り振られることが多いと思います。そんな時、Remember the Milk for Gmailを利用すると、メールで新しいタスクが発生したとき、その場で予定を入れられるようになります。

私のように、モバイルオフィス環境で働いていると、メンバーやパートナーが離れた場所で仕事をしていることが多いです。サイトの改善点をメールで話し合い、その場で決定がなされることも日常茶飯事です。このアドオンを使うと、Gmail上にRTMが表示されるため、新たにアプリケーションを立ち上げずにタスクを入力することが可能です。

ちなみに、私の場合、メッセンジャーでコミュニケーションを図ることも多いので、Google Talkを内包しているGmailをデフォルトのメーラーとして利用しています。最近、Gmailからカレンダーの登録ができるようになったことで、「メール送受信」「チャット」「スケジュール調整」がGmail上で完結するようになりました。それにプラスしてRTMのChrome拡張機能を使えば、タスク管理もワンストップで行えるようになるわけです。


Remember The Milk for Google Calendar

私は仕事上のスケジュール管理もGoogleカレンダーで行っています。会社内ではGoogle Appsのカレンダーでスケジュールの共有を行っています。

Remember the Milk for Google Calenderを利用すると、新しいタスクが割り振られた際、Googleカレンダー上でタスクを入力することができます。

このアドオンは、画面の右サイドにタスクを表示してくれます。先に紹介したGmail用のアドオンも右サイドに表示していましたが、インターフェイスが統一されることで、どのアプリケーションを使っていても同じUIでRTMを利用することができます。UIの統一は仕事の効率をアップするちょっとした時短テクニックです。


iPhoneアプリ

iPhoneでのRTMの利用は、Proアカウント(=有料版)を持っているユーザーのみ利用できる機能です。

ただし、これがあれば「いつでもどこでも」タスクの確認 and 管理ができるようになります。RTMを利用する最大の醍醐味は、ここにあるといっても過言ではありません。むしろ、それがなければRTMを利用する価値はないとさえ断言できます。

私の場合、オフィスに行く際には一度電車の乗り換えます。乗り換え後は5分しか電車に乗らないので、本を読むには中途半端。その隙き間時間で、その日のタスクを確認する習慣が身についています。


また、ブックマークレットの紹介の部分で後で触れますが、書店で欲しい本を探すときなどもiPhoneアプリは便利です。

ちなみに、有料版を利用するには年間25ドルがかかります。毎年手帳を買ってもそのくらいかかると思えば、リーズナブルな価格設定です。月額に換算すると200円程度。1日あたり6~7円という計算です。タスク管理を効率化して、例えば10分早く退社できればそれだけで十分に元は取れると考えてみてはどうでしょうか。

iPhoneアプリは最初の15日間は無料で試用できるので、使用感を実際に体感してみることをおすすめします。


ブックマークレット
Chromeのブックマークバーに常に入れておいて、閲覧しているウェブページの情報をワンクリックでタスク登録することができます。

私の場合、RTMで「ほしい物リスト」を管理するようにしていて、ウェブを閲覧中に気になる書籍や商品があったら、ブックマークレットをクリックして登録するようにしています。

カテゴリーに当たる「list」に「買い物」を作成して、そこにバンバン投げ込みます。ただ、「買い物」の中にはトイレットペーパーなどの日用品も入っています。書店に出かけたときに、買い物リストの中から本だけをピックアップするのは意外と面倒。そこで、登録する際には「tag」に「本」と入れるようにしています。そうすると、書店に出向いてiPhoneアプリで欲しかった本を物色している時に、すぐに参照することが可能です。


ブックマークレットのURLには以下のJSのコードを入力します。
javascript:(function(){h='www.rememberthemilk.com';p='/services/ext/addtask.rtm';if(window.getSelection){d=window.getSelection();}else if(document.getSelection){d=document.getSelection();}else if(document.selection){d=document.selection.createRange().text;};cp='http://'+h+p+'?d='+encodeURIComponent(d)+'&t='+encodeURIComponent(document.title);w=window.open(cp,'addwindow','status=no,toolbar=no,width=475,height=260,resizable=yes');setTimeout(function(){w.focus();}, 500);})();

A Bit Better RTM

A Bit Better RTMは、Lifehackerでも紹介されているように、「リストのタブを左に移動させたり、リストを隠したり、はたまたキーボードショートカットキーを追加したり」する機能を提供します。

これを使えば、タスクをドラッグアンドドロップでリスト分けすることができますし、リストが増えた時の一覧性が向上します。難点といえば、サイトにアクセスした時の立ち上げ速度が遅くなることですが、そこまで苦になるほどではありません。


iGoogleガジェット

Remember the Milk iGoogleガジェット
Deliciousに登録したお気に入り一覧やタグクラウドの活用事例紹介の中でも触れましたが、私はスタートページをiGoogleにしています。

モバイルオフィス環境ではブラウザで仕事が完結することが多くなってきたのですが、Googleカレンダーのところでも説明したようにUIの統一というのはとても重要なことです。

いつでもどこでも、同じUIでタスクを管理できるというのは非常に効率的です。そこで私はiGoogleの右サイドにRTMのガジェットを表示するようにしています。

※Googleデスクトップをご利用の方には、同じように専用のガジェットがあるようです。私は利用していませんが、MOONGIFTで紹介されていますので、そちらをご参照ください。http://www.moongift.jp/2009/12/rememberthemilk/


Chromeアプリケーション
Chromeは、まるでデスクトップアプリケーションのようにサイトを利用できるという特徴があります。ウェブブラウザで動いているのに、普通のソフトのように起動して利用することができます。
RTMも「アプリケーションのショートカットを作成」して、「クリック起動バー」を選択すれば、RTMをワンクリックで立ち上げが可能です。